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  日本では1985年のサーベイランス開始以来、年間の新規HIV感染者(未発症者)と新規エイズ発症者の報告数が、共に右肩上がりで増加し続けています。
 
1990年代後半から可能になったHAARTと言う強力な抗HIV療法を発症前に開始すると、エイズ発症をほぼ完全に抑えられます。他人にHIVを伝播する確率も大幅に減少します。
 
このような良い治療法があるにもかかわらず、日本でエイズ発症者が増え続けているのは、HIVに感染しているのにその事に気づいていない人が多いためと考えられます。
HIV感染症は無症状なので検査を受けてみないと判りません。
 
そこで、一人でも多くの人に検査を受けて頂き、必要な時期に治療を受けて頂くことによって、出来るだけエイズを発症する人、健康を損ねる人を減らそうと言う戦略を計画しました。
 
検査を受ける方を2倍に増やし、エイズを発症する人を25%減らそうと言う計画です。
これによって、新規に感染する人の数も減らすことが出来ると考えました。
 
長期にわたり、研究の趣旨に賛同し、ご協力下さった方々に厚くお礼申しあげます。現在もHIV感染者の増加に歯止めがかかっておらず、皆様方と一致団結した取り組みと行動が必要です。

戦略研究で築いた研究基盤・人的ネットワークが今後も活かされることを切に願います。
 
    エイズ予防財団 理事長  木村 哲
 
 
 
     
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