公益信託今井保太郎記念エイズ研究助成基金では、平成25年度研究助成者を募集しています。
この公益信託は、昭和62年7月に今井保太郎氏によって設立されました。
これまでに、エイズの予防及び治療に関する基礎的研究並びに臨床への応用研究に対し計30件の助成を行っているそうです。
平成25年度募集要項、申請書は次からダウンロードできます。
平成25年度募集要項
申請書
過去の助成者・研究課題は次のとおりです。
| 年度 |
氏名 |
所属機関 |
研究課題名 |
| 平成24年度 |
朝光 かおり |
名古屋市立大学大学院
医学研究科 |
HIV-1転写過程を標的とした新規治療法の開発 |
| 平成23年度 |
鈴 伸也 |
熊本大学
エイズ学研究センター |
HIV-1による脳ミクログリア細胞の活性化様式の解析 -エイズ脳症の発症機構の解明を目指して |
| 有海康雄 |
熊本大学
エイズ学研究センター
(申請時は岡山大学
腫瘍ウイルス学分野) |
HIV-1の宿主ゲノムへのインテグレーションを制御するメカニズムの解明と感染阻止 |
今井保太郎
1909年(明治42年)7月~2002年(平成14年)3月
日本橋の老舗呉服問屋の長男として生まれ、不自由のない生活を送っていましたが、1923年(大正12年)関東大震災で家財を喪失、やむなく中学校を中退し、繊維問屋に丁稚奉公に入りました。その後、十数年間の厳しい奉公の中で商売を覚え、終戦後に独立、経営者として財をなしました。
氏の生活信条は倹約を基礎としたもので、公私ともに一切の無駄使いをされませんでした。たまたま購入した竹藪の土地が、高度経済成長期に高騰して高額で売れたのですが、「このような不労所得は私すべきではない。社会に還元すべき」と考えたのは、奉公の苦しさを知る氏にあっては自然のことでした。
そのときに、1923年(大正11年)に制定された「公益信託」制度がその後50年間全く活用されていなかったことを知り、1997年(昭和52年)に日本で最初の公益信託「今井記念海外協力基金」を設立しました。その後も折に触れ私財を投じ、計13件の基金を設立、出捐金額は総額 4億3600万円に上ります。
「今井保太郎記念エイズ研究助成基金」はエイズ問題が深刻な状況にあった1987年(昭和62年)に6000万を投じられ、エイズの予防と治療に関する基礎的研究ならびに臨床への応用的研究に対する助成を行い、健康と福祉に寄与することを目的に設立されました。
設定基金一覧
| 設定年月 |
名称及び目的 |
当初信託財産(円) |
| 1977年5月 |
今井記念海外協力基金、国際協力・交流促進 |
2億 |
| 1979年11月 |
アジア・コミュニティ・トラスト、国際協力・交流促進 |
1500万 |
| 1984年3月 |
今井記念消防遺児育英基金、奨学金支給 |
1000万 |
| 1985年8月 |
三井信託ジャパントラスト、国際協力・交流促進 |
100万 |
| 1986年11月 |
門田甚一郎・郁記念看護活動助成基金、自然科学研究助成 |
2000万 |
| 1987年7月 |
今井保太郎記念エイズ研究助成基金、自然科学研究助成 |
6000万 |
| 1988年8月 |
今井記念警察遺児育成基金、奨学金支給 |
1000万 |
| 1990年12月 |
今井きみ記念ストレス関連疾患研究助成基金、自然科学研究助成 |
2000万 |
| 1991年10月 |
今井きみ記念骨髄移植研究基金、自然科学研究助成 |
1500万 |
| 1992年11月 |
今井きみ記念神経筋難病研究基金、自然科学研究助成 |
1500万 |
| 1993年12月 |
サルコイドーシス研究基金、自然科学研究助成 |
1000万 |
| 1995年6月 |
今井記念尾瀬・日光自然保護基金、自然環境の保全 |
1000万 |
| 2001年10月 |
今井記念緑内障研究助成基金、自然科学研究助成 |
5000万 |
問い合わせ先(受託者)
三井住友信託銀行 リテール受託業務部 公益信託グループ
公益信託今井保太郎記念エイズ研究助成基金
担当:星 俊夫
電話:03-5232-8910